新聞の地域版に荒砥駅で本藍染展が行われているというのを見て、近くだし会期中に見に行きたいと思っていた。当店でも30年前位まで本藍染のきものを仕入れし販売していたが、藍染の仕入れ先も時代に淘汰され無くなり、最近は本物の藍染を見る機会もなくなっていた。化学の力を利用した藍染と違い、天然灰汁発酵建ての藍染の色合いは良い色である。
それにしても白鷹町はのどかである。気持ちがゆったりする。フラワー長井線の車両も近くで見るとほんわかする。撮り鉄の人も二人ばかりいた。本物の藍染めを見た後は、近くで開催されている江戸蒔絵展へgo。
荒砥駅から車で3分くらいで文化交流センター「あゆーむ」に到着。蒔絵が好きかというとそうでもないが、職人さんが骨身を惜しまず作り上げた作品を見るのが好きなのかも。蒔絵のことは漆で模様を描き、そこに金を振りかける程度のことしか知識がない。一つの作品にするには師匠に弟子につき、気の遠くなる期間修業して評価される品物を世に出せるのだと思う。その中でも江戸時代から令和まで時代を超え評価されてきた江戸蒔絵の数々を見れる機会はそうないかも。江戸蒔絵の作品、本藍染の品々を見せてもらい、本物を見る確かな目を養っていければと思っている。