この冬に歩きたかった長井の熊野山。7年前から山登りを始めたが、高い山に行くのもいいが、近くの低い山も良いと思うようになってきた。朝の出かける時間もゆっくりできる。大きめのおにぎりを2つ握り、飲み物・菓子を用意し8時過ぎに出かける。登り口は道明寺スキー場で、山菜採りの人も見える。支度を整えロープ塔の一番急なゲレンデを登っていく。
スキー場のてっぺんが登山道に続いている。ゆっくり歩きながら両脇を見るとコシアブラがいっぱいある。親戚に頼まれていたコシアブラの幼木を5本引っこ抜きながら登っていく。ツツジ・椿・山野草が咲き、花を愛でながら山歩き。
高い山ではないけれど、新緑のブナ林の中を歩ける。落ち葉のふかふかした感触が気持ちいい。
第二展望台からは祝瓶山が見える。山頂は雲に隠れている。第一展望台からは野川の扇状地と長井市・白鷹山が見える。置賜盆地全てが見えるところもあり、気軽に来れる里山である。
コシアブラの新芽を取りながら下る。
飯豊のしらさぎ荘に立ち寄り、ふろに入り汗を流してから、白川ダムに来てみた。4月中旬から5月中旬までしか見ることのできない水没林。残念ながら飯豊の山々は雲の中。観光で来ると良いところだが、この場所で生活するのはなかなか厳しいなと感じる。25年前まで10年間くらい、ここから30分の所へ父とゼンマイ採りに来て、山菜リュックぱんぱんに採った頃が懐かしく思い出す。
あまり無理をせず、自然を大切にしながら楽しむ。そんな遊び方が良いもんだと思うこの頃である。