古いきものを譲り受けても、着られない原因のひとつにサイズの問題があります。身長が以前より大きくなった女性たちには、裄丈・身丈・など短いことがままあります。その中でも特に身丈の短さがネックとなって着られない場合が多いようです。
対処としては仕立て直して「身丈出し」をするのが一般的。仕立て上がっているきものには通常8~10㎝の内揚げを取ってあることが多いので、その範囲で身丈を出すことができれば比較的容易にできます。
問題は内揚げを取っていないきものです。用尺が足りなかったか、腰回りをすっきりするように内揚げを取らなかったかが考えられます。
内揚げがとってないと身丈を出しすことができないのです。
それじゃどうするか。そこで元のきものの持ち味を生かし、おはしょりの裏の見えない部分に別生地を接ぎ合わせます。なるべく表地と同じような色の生地を使い、着る人の腰ひもの位置を計算し、確実におはしょりの裏、帯の下に隠れるようにします。
帯を結べば接ぎ合わせた生地は完ぺきに隠れます。お譲りのきもので内揚げが取られていないきものの身丈がどうしても足りない場合はご相談ください。 工賃は通常の仕立て代の30%増しとお考え下さい。 ※洗い張りは別途必要となります
連絡先 ☎0238-40-2101