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きものを洗い張りした後や、反物の余分な糊などを落とした後の仕上げに、この蒸気仕上げ機「テンター」を使います。ガスの火力で蒸気を作り、反物に蒸気を当てながら巾を調整し、熱々の回転式のドラムアイロンで仕上げます。この工程を経てから着物の仕立てをしています。
今使っている蒸気仕上げ機は40年以上も前のもので、部品が無いため自分で修理しながら使っています。
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昔からのきもののお手入れ方法は「洗い張り」です。字のごとく、洗ってから張る工程です。現在は伸子張りで反物を張る工程を、蒸気仕上げ機で行っています。
古い着物も洗い張りで、水溶性の汚れ・汗、油性の汚れも落とすことが出来、地色や彩色がキレイになります。水を通すことで絹の風合いが新しくなります。丸洗いを繰り返した着物や、長年タンスの下でしまいっぱなしの着物も洗い張りでよみがえります。