以前より家にいることが長くなり、物の整理をしている方が多いと聞きます。とりわけタンスの中のものをどうしようかと考えてもなかなか進まないという方が多いようです。そこには高額な着物や帯や、思い出が詰まったものがたくさんあるかと思います。おうち時間が増えているとき、悔いのないタンスの整理のお役に立てればと思っています。
革新的な片付け術として注目された「断捨離」。この片付け術をベースに整理してみたいと思います。断捨離は四つのステップがあります。
【ステップ1】タンスから出してみる
【ステップ2】出したものを仕分ける
【ステップ3】仕分けたものを収納する
【ステップ4】不要なものは処分する
言葉で言うのは簡単ですが、実際にしようとすると部屋中いっぱいになり大変だと思います。
特に【ステップ2】仕分ける、で前に進まなくなるのではないでしょうか。
ご不明な時はお品物をお持ちの上ご来店ください。品物を見せていただきアドバイスをさせていただきます。
近年、染と織の産地の職人さんが減り続けています。ということは手の込んだ着物や帯が益々少なくなるということなんです。お客さまのタンスの中に収納されている着物や帯が値打ちのあるものが多いと思います。着なくなったから処分ということでは少し惜しい気がします。いい品物が少なくなる時代、お持ちの物は、リフォーム・リメイクで残すように整理していただきたい、私たちからの願いです。
まずはタンスに収納されている、たとう紙に包まれている着物や・帯・コート、帯〆・帯揚などを出してみましょう。
品物を仕分ける基準をどうするかです。次のようなものは残してほしいと思います。
●思い出のあるもの
●染織の優れているもの
●お手入れ、リフォームしたいもの
●産地の分かるもの
●生地が劣化していないもの
残すものが決まったら、着物や帯を入れる「たとう紙」が傷んでいるときは新しいものに取り換えて収納してください。たとう紙にも調湿効果があり、タンスの中で良好な保存状態を保てます。リフォームやリメイクをご希望の方はご相談ください。
※たとう紙
和紙 400円より
雲竜紙 200円より
汚れ・シミ・カビなどを直します
【お手入れ方法】
丸洗い・シミ抜き・カビ取り・汗抜き
派手なもの・寸法のリフォーム
【リフォーム・再生方法】
染め替え・仕立て替え 他
形を変えて残す方法もあります
【リメイク法】
テーブルセンター・壁掛け・のれん・つるし飾り・どんぶく
処分方法は3通り
●ご自分で処分する
●処分を依頼する(有料)
●ご寺院さまでご供養後お焚きあげを依頼する(有料)