ご購入いただいたお着物、お仕立て直しをご希望のお着物のお仕立ては、一点一点丁寧に全て手縫いでお仕立ていたします。専属の職人さんたちは皆、国より認定された一級和裁技能士で、作業を分担せず、一人の職人さんが反物の裁断から縫製までを担っており、着心地・着姿にご納得いただいています。職人さんの長い経験と卓越した技で、訪問着はもちろん、振袖や薄物のコート、比翼付きの黒留袖といったあらゆる仕立てを承っております。
※ポリエステルなどの洗える長襦袢の場合、ミシンと手縫いの併用をする場合があります。
若いころに作ってもらったお着物、お譲りのお着物、寸法が合わなくなったお着物、全てに愛着があると思います。そのお着物の全てを見極め、責任をもってお仕立て直しをお受けしています。新しいお着物の仕立てと違い、反物の長さ、柄合わせが思うようにならない時でも、長年の経験と知識を生かし最善を尽くし仕立て上げます。仕立て直しでもお客さまには大変ご満足いただいております。
お仕立て直しの流れ
●ご希望をお聞きします
お客さまの品物を見せていただきご希望をお聞きします。
八掛が派手だったり、胴裏が黄ばんでいたりする場合もあります。
仕立て直しにかかる費用も概算でお見積りいたします。
●手作業での洗い張り
仕立て直す前に、きものを解いて洗い張りをする必要があります。
洗い張りは当店の作業場で、洗い・乾燥・仕上げなどの工程を手作業で行っています。
解き・は縫いの時に、しみや汚れ、生地の傷みを確認しながら行い、
作業中、そのことを頭に入れながら丁寧に洗っています。
●綿密な採寸と寸法決め
メジャーで体形を測り、今までの寸法データを参考にしながら
寸法を決めていきます。ちょうど良い寸法のきものをお持ちの場合は
そちらを優先いたします。
●一級和裁技能士に依頼
当店の仕立ては全て手縫い仕立てです。技術と経験豊富な国より認定された一級和裁技能士の方々に依頼しています。柄合わせのこと、寸法のことなどで打合せする場合も多いため、車で行き来できる範囲の方にお願いしています。
私も仕立てをしています
お客さまがご来店された時お話をお聞きします。仕立て直しの場合、希望の寸法にできるか、お金をかける意味があるか、洗い張りで汚れがキレイにならない場合、どう対処するかなどお応えしています。お客さまに的確な説明ができるよう日々努めています。
着やすさと着姿が大切です
仕立てをする時重要なのが寸法です。当店ではお客さまの体型を採寸させていただき、採寸用のきものを着てもらう場合もあります。過去のデータと照合し寸法を決めていきます。お客さまの希望に合わせ、衿を深く抜かれる方や、胸の大きい方に合わせた寸法を調整し縫い上げています。
仕立てにかかる期間
お着物をお預かり後、洗い張りが出来てから約30日後の納品を考えています。ご予定が分かる場合は早めにお知らせください。
仕立てに関する問い合わせ
ℚ.若い時に作った小紋を出してみたら地味なので着られそうなんですが、カビの臭いもするし身巾が狭いみたいです。どうしたらいいですか。
A.解いて洗い張りでキレイにしてから仕立て替えをするのが一番いいです。カビ臭・しょうのうの臭いも取れますし、ちょうど良い寸法で仕立
てますので新品のようになります。
ℚ.身丈の短い大島紬を娘の身長に合わせて仕立てたいのですが、身丈が長く出来そうもありません。残り生地が残っています。
A.残り生地があればおはしょり部分に「はぎ合わせ」をし、仕立て直せば身丈を長くできます。
ℚ.きものを着ると何となく裄が短い気がします。裄丈を長くできるか見てもらえませんか?
A.縫い代があれば長くできますが、どの程度長くしたいかで、長さ調整の仕方が違ってきます。裄丈直しで出来ます。
ℚ.振袖の袖を短くし、訪問着として着たいのですが、袖をつめることは出来ますか?
A.出来ます。現状の袖を単純に短くする方法と、袖の柄を生かして袖を短くする方法があります。
ℚ.胴裏だけが黄色く変色しています。どうしたらいいですか。
A.表地に汚れやカビなどが無く、寸法も変えなくて良いときは変色した胴裏を外し、新しい胴裏を付け替えすることもできます。
もし、汚れやカビがあるときは、解いて洗い張りしキレイにし、新しい胴裏を使い仕立て直しをおすすめします。
Q.おゆずりの着物の八掛の色が派手でしっくりきません。八掛だけ交換できますか?
A.解いて洗い張りして仕立て替えか、八掛を外し八掛のみの交換もできます。
ℚ.一人で簡単に帯結びができる「つくり帯」にしてもらえますか?
A.お作りします。なごや帯・袋帯両方できます。 なごや帯は6,600円より 袋帯は8,800円より 税込